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受験生9割AI時代に働く大人が学ぶこと

受験生の約9割がAIを活用する時代になりました。若い世代の適応力から、働く大人や開発チームが学ぶべき姿勢を考えます。

受験生9割AI時代に働く大人が学ぶこと

何が起きたのか

朝日新聞Thinkキャンパスの記事によると、Studyplusトレンド研究所が大学受験を終えた「Studyplus」ユーザー3,000人を対象に実施した調査で、受験勉強にAIを使った受験生は88.7%に達しました。

用途として最も多かったのは「添削」で61.8%、次いで「解説」が23.8%、「相談・質問」が14.4%でした。英作文や小論文の添削、数学や物理の解説の深掘り、受験の不安相談、過去問をもとにした予想問題作成など、AIはすでに受験生にとって「特別なツール」ではなく、日常的な伴走者になりつつあります。

嬉しさと同時に、働く大人が感じるべき焦り

若い世代がAIを自然に使いこなし始めていることは、とても前向きな変化です。わからないことをその場で聞く、納得できるまで問い直す、自分専用の練習問題を作る。こうした学び方が広がれば、知識へのアクセスや学習効率は大きく変わります。

一方で、今すでにエンジニアやデスクワーカーとして働いている人たちにとっては、少し焦りを感じるべきニュースでもあります。AIを使える人が増えるほど、同じ作業をより短時間で、より高い精度で進められる人が増えていきます。そのとき、AIを効率的に使えないことは、単なる好みの違いではなく、仕事の速度や成果の差として表れやすくなります。

AIネイティブ世代は、仕事の前提を変える

小学生や中学生の頃からAIに触れている世代は、社会に出る頃には「AIに聞く」「AIと壁打ちする」「AIに試作させる」ことを自然な行動として身につけている可能性があります。

これは、パソコンやスマートフォンを後から覚えた世代と、生まれたときから当たり前に使っていた世代の違いに近いものかもしれません。AIを特別なものとして構えて使う人と、思考や作業の一部として使う人では、企画、調査、文章作成、設計、実装、振り返りのスピードに差が出ていくと考えられます。

開発チームが考えるべきこと

エンジニアにとって重要なのは、若い世代に対して「経験がないからまだわからない」と見るのではなく、「新しい道具への適応から学べることがある」と捉えることです。

エンジニアは学べば学ぶほど知識が増えます。その知識は大きな武器ですが、ときに自分のやり方への過信にもつながります。AI活用においては、過去の成功体験よりも、試して、比べて、改善する姿勢のほうが強く働く場面があります。若い人たちの使い方を観察し、よいプロンプト、よい調べ方、よい失敗の仕方をチームに取り込むことが大切です。

取るべきアクション

まずは、AI活用を個人の努力だけに任せないことです。チーム内で「こう聞くとよかった」「この作業はAIに任せやすい」「この回答は検証が必要だった」といった知見を共有する場を作るだけでも、学習速度は上がります。

また、若手や学生のAIの使い方を学ぶ機会を意識的に作ることも有効です。年齢や経験年数に関係なく、良い使い方をしている人から学ぶ文化を持てる組織は、AI時代に強くなります。

AIを使う人が増えること自体は喜ばしいことです。ただし、その変化を眺めているだけでは、働く側の競争力は少しずつ落ちていきます。これから必要なのは、AIを使うかどうかではなく、AIを使って学び方と働き方を更新し続けられるかどうかです。

参考リンク